控訴棄却に、「不当判決、おかしいぞ」と抗議した被告人の黒岩さんと傍聴人たちを即座に退廷にした。黒岩さん不在の中、1時間に及び、誰も傷つけず何も壊さずにオリンピック開催に抗議した黒岩さんを、威力業務妨害罪1年とする判決理由をとうとうと述べた。
コロナ禍での東京五輪開催に、世論の8割が反対し、医師会も反対していた。世論という民意を無視し、どのような場合に五輪を中止するかという手続き・手段を何ら作らないまま、一度回りはじめた五輪開催の歯車を回し続けた、小池と菅。結局、緊急事態宣言下で東京都民は「県境を越えるような移動を制限するように」と小池に言われる一方で、東京五輪のために国境を越えて何万という人々が日本にやってきた。結果、コロナが蔓延、救急車に乗れずにたくさんの人々が自宅で亡くなった。コロナを蔓延させ病院機能を麻痺させ、人々を死に至らしめた罪には、東京五輪開催責任者である小池も菅も問われていないのに!
しかも、判決の中で、たかだか裁判官でしかない大善が、表現手段の制限にまで言及している。
大善文男はまた、セクハラ退廷を命じた。無抵抗の女性傍聴人は、足・腕・胸を、男性警備員に触りまくられながら退廷となった。
昨年11月に申し入れた、東京高裁に裁判所による女性差別、セクハラ退廷をやめるよう請願したことについては。本日午前中にどうなったかを問い合わせに行ったところ、東京高裁総務課が「高裁で検討した結果、男性警備員が女性の体を業務として触る行為については改善しないと決めた」と回答。世界社会フォーラムが6月に公表したジェンダーギャップ指数118位(146カ国中)の日本の司法がこれだ。
驚きの1日であった。
判決詳細は、後日に報告する予定。
東京高裁判決報告会
7/19(金)19時~、武蔵野市芸能劇場