武蔵野五輪弾圧救援会

2021年7月16日に東京都武蔵野市で行なわれた五輪組織委員会主催の「聖火」セレモニーに抗議した黒岩さんが、『威力業務妨害』で不当逮捕・起訴され、139日も勾留された。2022年9月5日の東京地裁立川支部(裁判長・竹下雄)判決は、懲役1年、執行猶予3年、未決算入50日の重い判決を出した。即日控訴、私たちは無罪判決をめざして活動している。カンパ送先⇒郵便振替00150-8-66752(口座名:三多摩労働者法律センター)、 通信欄に「7・16救援カンパ」と明記

自衛隊の騒音がうるさすぎる…五輪コロナ禍の獄中よもやま話/立川拘置所編 その4

◆シラミに苦しみ、自衛隊のヘリコプターの騒音に怒り
 肝心の拘置所暮しの話が後になってしまった。1日の日課は、6時半起床(土日休は7時)、点検、7時朝食、その後宅下げなど、12時昼食、その後願事など、13時仮就寝、17時夕食、点検、19時仮就寝、21時就寝である。拘置所は留置場より睡眠時間が長いため気合いを入れなければ眠れないが、やはり眠れない。昼間は運動や風呂や面会などがあるのだが、他の人と擦れ違うときに目が合うのをさけさせるために背を向けさせられる。これは昔から変わらない。留置場編では毎日の日課を書き忘れたが、留置場は点検ではなく点呼とよび、頻繁なことの他は何も変わらない。
 房の中は、3畳の畳とトイレ洗面所スペース。備品は布団と机、そして棚。その1段目には本を置き、2段目には備え付きの食器と購入した歯ブラシ・石鹸・つま楊枝などを置く。私は、あてがわれたキャリーボックスに、本と衣類を几帳面にキチッキチッと詰め込む。しかし、90年代に入った時は感じなかったが、シラミ、ダニ、ノミがこれでもかと私を虐める。特にシラミ。指先の皮膚まで食い込んで痛い。そのためか、普段は整理・整頓好きだが清潔・清掃に無頓着な私が、毎日3度の部屋掃除に勤しむようになった。また風呂だが、夏は週3回、冬は週2回。15分の間に服を脱ぎ、体を洗い、湯船に浸かり、服を着なければならない。私の家の風呂より大きくのんびりできるはずが、長くて5分、短くて3分、湯船にゆっくり浸かるのはなかなか大変である。洗濯は、下着以外は、2000円ほどの有料洗濯か、宅下げして洗濯したものを差し入れてもらわなければならない。上着の洗濯は、面倒くさいのと救援会の仲間に迷惑をかけることもあってやめた。
ほとんど毎日のようにある運動は、何人かを一組にして軍隊行進させ、屋上の狭い単独運動場にぶち込むもの。A棟にいた時、窓格子の向こうに陸上自衛隊の滑走路と戦車が2台見えた。その後も運動場に行くたびにヘリコプターの爆音がうるさかった。怒りが込み上げてきた。寒くなってきたこと、書きものに忙しかったことで、11月以降運動はやめた。

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武蔵野署