◆ 私は、7月16日「突然」逮捕」された ◆
「ヨーゼフ・Ｋは、ある日突然逮捕された。何も悪いことをしていないのにも関わらずである」。
確かフランツ・カフカの「審判」は、このような文章から始まったと記憶している。私もまた「突然」逮捕された。 何も悪いことをしていない。いや、悪いことをした。１週間後に迫ったオリンピック・パラリンピック（以下オリパラ）開催強行に反対したことで逮捕された。問われた罪は、「威力業務妨害」。武蔵野陸上競技場で行われた「聖火リレー」イベントに対して「爆竹」を鳴らしたという理由からである。
◆ 武蔵野署への連行 ◆
「事件」 の直後、私は十数名の制服警官によって制圧された。私の名前を旧知のように呼び（笑）、逮捕罪名について普通後から付けられるものだが、即座に「威力業務妨害」と言われた。当日の警備は後に機動隊や警察犬まで出動した厳戒体制だったことを知るが、おそらく責任者であろう武蔵野警察署警備課長・堀出によってワゴン車に押し込められ、車内で身体をまさぐられて押収すると告げられる。もちろん、スマホなどガサ物は持っていなかった。
連行された武蔵野署では、写真撮影や指紋採取を入念にされた。そして任意だがPCR検査を受けるかと言われ、留置場の「仲間」に感染させたら大変と思い同意した。結果は陰性、陽性ならば署内ではなく病院やホテルなどに隔離されたのだろうか？ 因みに、どんな罪状であれ、自白しているか否かに関わらず、同じ境遇にいる留置場の人たちを、私は昔から「仲間」と呼んでいる。
そして、武蔵野署派遣公安二課ではなく、所轄公安係徳田の長い最初の取り調べ。もちろん、終始完全黙秘。その後、留置場（正式名は警視庁本部留置施設武蔵野分室）のこれまた長い手続きがあり、パンツ以外は押収物として剥ぎ取られ、通称マル留（とめ）と言われる服に着替えさせられる。ようやく、留置場の少年房にぶち込まれたのは日が変わった午前2時頃で、逮捕時刻が午後5時13分と言うから入房まで11時間かかった。ほとほと疲れていたが、目がさえてなかなか眠ることができなかった。
…… つづく こっちもよろしく⇓ ……
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五輪にバクチク、139日
― 黒岩さんの獄中よもやま話 ―
時：2022.1/30(日)14:30～（14:00開場）
所：かけこみ亭（南武線谷保駅から歩いて２分）
☎042-574-3602
https://www.facebook.com/Kakekomitei/
※若干の参加費。参加したい方はかけこみ亭に電話でご予約をお願いします
黒岩大助は、ある日突然逮捕された。何も悪いことをしてないのに。
そう、噓八百、金まみれ、森林破壊、貧乏人排除、軍隊動員、命の軽視、長い物に巻かれるオリンピック・パラリンピックに反対し、100円のバクチクを鳴らしただけだ。
それだけで139日も勾留された。
五輪のせいでコロナ感染大爆発只中の獄中生活や、いかに？
