武蔵野五輪弾圧救援会

2021年7月16日に東京都武蔵野市で行なわれた五輪組織委員会主催の「聖火」セレモニーに抗議した黒岩さんが、『威力業務妨害』で不当逮捕・起訴され、139日も勾留された。2022年9月5日の東京地裁立川支部(裁判長・竹下雄)判決は、懲役1年、執行猶予3年、未決算入50日の重い判決を出した。即日控訴、私たちは無罪判決をめざして活動している。カンパ送先⇒郵便振替00150-8-66752(口座名:三多摩労働者法律センター)、 通信欄に「7・16救援カンパ」と明記

黒岩さんより保釈のごあいさつ「獄中でおせち、と思っていた」

  2021年12月8日
黒岩大助 (立川拘置所在監ではなくなって、武蔵野五輪弾圧当該)
 
 武蔵野五輪弾圧を気にかけてていただいている皆さん。報告遅れてすみません。
 12月1日午後8時、無事というか、奇跡的というか、保釈になり立川拘置所から出所しました。ご心配をおかけしました。本当にありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。

 11月26日(金)初公判の後、弁護士さんから東京地裁に提出したもらった2度目の保釈請求が通るかどうか、土日を挟んで早くとも翌週月曜に持ち越され、さすがにその間悶々としていました。
 と言うのも、 弁護士さんは初公判前の面会で「大丈夫だから」と言いましたが、通例では検察側立証が終わるまで出さないはずであり、なおかつ元々物事を悪い方に考える性格もあって、99.9%あり得ないと思っていたからです。また、検察側立証が終わる第2回公判の12月22日が検察側の都合で来年1月14日に延びたので「こりゃあ中で新年を迎える」と思い、立川拘置所の年越しそばやおせちを楽しみにしていました(笑)。
 ところが、月曜、救援会の仲間の面会で地裁が保釈決定を出したときき、また拘置所職員も出すつもりでいたこともあり、ヨシッと喜びました。が、その決定を不服とし東京高裁に抗告する可能性があること、抗告したらこれまた99.9%地裁決定が却下されること、と油断できませんでした。案の上、夕食の後で抗告の知らせがあり、やはり中で年越しだとてっきり思っていました。
 水曜、月が変わって12月1日になってもなかなか高裁決定の通知がなく、仮就寝していた午後7時半頃、いきなりドアが開いて拘置所のお偉いさんが何か告げました。補聴器をつけていなかったので何を言っているのかききとれずまた寝入ろうとしたところ、職員が来て「釈放だから準備しろ」と言われ、思わず「えっウソ!」と叫んでしまいました。荷物をまとめながら、「これは何かの罠かもしれない」と半信半疑でしたが、手続きが終わってようやく釈放を実感しました。
 夜ながら久しぶりに外の空気を吸いましたが、「この重い荷物どうしよう」と困っていたところ、救援会の仲間たちが笑顔で出迎えてくれ、ほっと一息、まず煙草を一服。後で聞きましたが、弁護士さんに高裁から保釈決定の連絡があったのは午後7時とのこと。ともあれ、仲間たちと再会できて感無量ひとしきりでした。救援会や弁護団、そしてカンパや裁判傍聴など支えてくださった多くの方々には感謝の念がたえません。
 思えば、7月16日に逮捕されてから4か月半、長かったのか短かったのか、自分でもわからない状態です。しかし多くの方々が待っていてくださいました。保釈になって1週間過ぎ、ようやく娑婆の雰囲気や季節の移り変わりに馴染んできました。体調は、獄中で腰を痛めたほかは元気そのものです。
 裁判はまだ始まったばかり、今後ともご支援のほどをよろしくお願いします。

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