武蔵野五輪弾圧救援会

2021年7月16日に東京都武蔵野市で行なわれた五輪組織委員会主催の「聖火」セレモニーに抗議した黒岩さんが、『威力業務妨害』で不当逮捕・起訴され、139日も勾留された。2022年9月5日の東京地裁立川支部(裁判長・竹下雄)判決は、懲役1年、執行猶予3年、未決算入50日の重い判決を出した。即日控訴、私たちは無罪判決をめざして活動している。カンパ送先⇒郵便振替00150-8-66752(口座名:三多摩労働者法律センター)、 通信欄に「7・16救援カンパ」と明記

北京オリンピック、今すぐやめろ! 2030札幌冬季五輪招致を止めよう! 2/7、立川駅前

2/7の第3回公判前、立川駅で、オリンピック・パラリンピック廃止を訴えた。

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立川駅前で北京オリンピック反対と冬季オリンピック札幌誘致反対を訴えた

 なくすべき理由はたくさんある。例えば…
◆2021年、命よりスポーツを優先するのが五輪だとわかった ――
2021年6月18日、東京都医師会が新型コロナ感染が感染する中で人々の安全・安心を守るために東京五輪を開催中止するよう意見書を表明するなど、反対の声が多かった。実際にオリンピックが始まるとコロナ感染者は急増し、朝日新聞(2021年9月24日 )によると、全国で自宅でコロナで亡くなったのは6・7月はそれぞれ5人だったが8月は72人と急増したという。不要不急のオリンピックのせいで国境と県境を越える人が増え、ウイルスを拡大させたといえるだろう。五輪警備で全国から東京に集まった警察官のうち少なくとも81人が感染していた(8月25日時点)など、オリンピック・パラリンピックを強行した影響は大きい。にもかかわらず。国際オリンピック委員会IOC)会長トーマス・バッハは、9月8日、東京五輪は「安全だった。感染が広がったと示すものは何一つない」と総括している。誰一人コロナ自宅放置の責任をとらないのがオリンピックだ。そして、選手のコロナ感染懸念を理由に東京五輪に参加しなかった朝鮮民主主義人民共和国に対し、IOCは2022年末までの資格停止処分を科すことを決めた。 
◆民意を無視する ――
2021年7月17・18日の朝日新聞の調査によると、2021年の五輪開催に55%の人が反対し、68%の人が「安全・安心な大会にできない」と考えていた。多くの人が反対し、コロナ感染とワクチン接種対応に医療関係者が悲鳴を上げても、IOC・東京都・政府は五輪を強行した。
◆オリパラ建設のために、貧困者を排除する ――
東京(2021)では、新国立競技場の建設のため、日本スポーツ振興センターが、明治公園の野宿者を追い出し、明治公園近くの都営霞ヶ丘アパートの住民を追い出した。リオ(2016)では貧困街で77000人が立ち退かされた。ソチ(2014)ではロシア政府が住人2000人を追い出した。ロンドン(2012)ではシングルマザーが住む宿泊所に2ヶ月間で立ち退くよう迫り、取り壊した。バンクーバー(2010)では、合法的に強制排除できるシェルター収容法をつくって野宿者を追い出した。北京(2008)では、125 万人の野宿者貧困者が強制排除・警察に連行され収容された。
◆警備が強化され、どこで何をしていても国家に監視される、SF小説か? ――
人権やプライバシー侵害などの議論がないまま、顔認証などの生態認証システムが導入された。また、警備と称して、五輪会場に自衛隊が配置された。五輪は戦争なのか?
◆嘘ばっかり ――
2013年9月、元首相安倍晋三が、IOC総会で、福島第一原発の汚染状況は「アンダーコントロールされている」と言った。だが、東京オリ・パラに向けて「福島復興再生特別措置法」が制定され、2017年3月に避難者への住宅無償提供が打ち切られ、年間被ばく量20~50ミリシーベルトでも居住制限区域は解除され、放射線管理区域に戻ることを強制された。

また、五輪経費は、7340億円と言っていたが、実際は総額3兆円は超すという。

今度はやるぞ~! 五輪にバクチク、139日 ― 黒岩さんの獄中よもやま話

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五輪にバクチク、139日
― 黒岩さんの獄中よもやま話 ―

3/27(日)14:30~16:30(14:00開場)
かけこみ亭南武線谷保駅から歩いて2分)
  ☎042-574-3602 国立市富士見台1-17-12 S&Sビル地下
  https://www.facebook.com/Kakekomitei/
  ※参加費若干。人数制限あり。コロナで延期もあり得ます。
   参加希望はかけこみ亭に電話で予約を。食べ物持ち込み可。

 

黒岩大助は、7月16日、突然逮捕された。何も悪いことをしていないのに。
そう、噓八百、金まみれ、森林破壊、貧乏人排除、軍隊動員、命の軽視、長い物に巻かれる。
オリンピック・パラリンピックに反対し、100円のバクチクを鳴らしただけ。
それだけで139日も勾留された。
五輪のせいでコロナ感染大爆発只中の獄中生活や、いかに?


武蔵野五輪弾圧救援会 https://kyuenmusasino.hatenablog.com/

2/7第3回公判 弁護側証人Tさん「悪いことしなくても警察は人を捕まえることがありますから」

◆地裁前での前段集会-五輪で奪われた生活

 午後1時半、立川地裁前に人が集まってくる。今日からはいよいよ弁護側立証。問題にみちた東京五輪。無理な五輪強行を支えるための弾圧態勢。その弾圧態勢によって引き起こされた今回の不当弾圧…。このような全体の構図にどこまで迫れるかが、弁護側の大テーマである。
 前段集会では、黒岩さんの長年の友人Aさん、オリンピック災害おことわリンクの仲間、サンケン弾圧当該の尾澤さんから挨拶をもらう。なかでもAさんのアピールは印象に残ったので紹介しよう。
 音楽関係のイベント業者であるAさん。コロナ禍で仕事は激減し、昨年はなんとマイナス所得。しかし社会保険料はしっかり請求される。「東京五輪は大企業だけ潤して、私たちには“おこぼれ”すらなかった。あったのはコロナ拡大によるイベント中止と税金の大搾取だけだ」。生活実感に満ちた怒りのトーンは高く、説得力がある。「怒って当然だ。当然のことをした黒ちゃんがパクられて、税金を巻き上げてコロナ拡大を放置した五輪の連中は誰一人捕まっていない」との言葉に大きな拍手が沸いた。

◆立川地裁のひどい警備に抗議があがる
 傍聴人はほぼ満席の50人弱で、今回も抽選漏れはなし。
 立川地裁の警備はひどい。裁判所入り口での金属探知ゲート。さらにペンとノート、財布以外は全部回収される荷物預け。そのうえでの金属棒による再探知…。時計の裏まで確認させられた仲間もいた。「荷物を強制的に奪われるなんて立川地裁で初めてだ!」と抗議する仲間。「裁判長の指示なので…」と繰り返すだけの職員。理由はなんだ、と問うても、職員はまったく答えられない。
 さらにこの仲間は、入廷に際して帽子とサングラスを預けるように条件をつけられるという不当な対応。東京地裁の警備法廷をまねての対応だろうが、変なことまで真似る必要はない。傍聴者に対しての、差別的・敵対的な裁判所の姿勢である。

◆弁護側証人・Tさんが証言 不当逮捕の背景にある五輪警備の実態明らかに
 第3回公判からは弁護側立証開始。まず証拠として提出した大量の東京五輪についての新聞記事、小金井市議会の五輪開催反対意見書などが証拠採用される。
 続いて弾圧当日抗議活動の現場に参加していたTさんが栗山弁護士の質問に答えて証言。Tさんは「反五輪の会」のメンバーでもあり、五輪反対吉祥寺デモで、黒岩さんとともに活動していた。
 弁護士に「五輪反対のきっかけは?」と問われ、保育と障害者介助の仕事をしてきたことから、五輪が生み出す競争意識に懐疑的になったのがきっかけ、と答える。さらに反五輪の活動に参加するなか、無理を通すために嘘と排除を繰り返すオリンピックの本質が次々とみえてきたという。
 五輪警備のひどすぎる実態についても話し、Tさん自身が警察の暴力によって負傷した経験などについても丁寧に語ってくれた。
 証言はいよいよ当日の様子に。
 Tさんたちのグループは、7月16日、黒岩さんとは無関係に武蔵野競技場前で抗議アピールをしていた。その終盤に黒岩さんが登場し、近くで爆竹抗議を行ったのだ。
 Tさんたちは、通行人ともめたりすることもなく、むしろのアピールに共感してもらえたり興味をもった子どもが近づいてきたりしたという。一方、終始敵対的だったのは警察だ。
 裁判官は、当日の現場の様子を公安が撮影したゲート前のビデオでしか見ていない。Tさんは警察犬まで出ていたこの日の物々しい警備の様子を語り、カメラを向けてくる私服公安に抗議しても撮影を止めなかったことなどを詳しく説明する。本件弾圧が強行された背景である重警備の模様が説明される貴重な証言となった。
 爆竹抗議があり、黒岩さんが逮捕されたあと、現場では警察が現場保全・検証のために大量の警察官を並べて人垣をつくり規制線を引いた。「これが『客の退場の遅れ』につながったのではないか」とTさんは述べた。
 弁護側の質問に対してTさんはこう締めくくった。「弾圧は不当。前回証言したスパイダー社のUさんもそんなに被害を感じているという風ではなかった。国や五輪推進者の力はケタ違い。爆竹なんて圧倒的に小さい。私には黒岩さんの爆竹が、心に思っても五輪反対の声をあげることもできない人々の、閉じ込められた声を解放する音のように感じた」。
 検察側の反対尋問では、逮捕の瞬間のことが中心に。Tさんは黒岩さん逮捕の時に、警察に割って入って抗議しようとしている。それについて検察がいやらしい質問を続けたが、Tさんが「悪いことしなくても警察は人を捕まえることがある。オリパラではなおさらある」とハッキリ言いきったのが痛快だった。

◆今後の公判予定  いずれも立川地裁101号法廷15時開廷◆

【第4回】3/7(月)13:30 立川地裁前集合
     弁護側証人尋問 鵜飼哲さん(一橋大学名誉教授)
【第5回】4/20(水)13:30 立川地裁前集合
     被告人・黒岩さん尋問
【第6回】5/18(水)13:30 立川地裁前集合

◆五輪にバクチク、139日 ー 黒岩さんの獄中よもやま話◆
3/27(日)14:30~
かけこみ亭(南武線谷保駅徒歩2分、国立市富士見台1丁目17−12 エスアンドエスビル地下)
 →要予約(☎042-574-3602)

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証言するTさん

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前段集会

2/7、武蔵野五輪弾圧第3回公判、北京オリパラと札幌誘致反対も立川駅で訴えます

2/7は、武蔵野五輪弾圧第3回公判です。
第2回公判は、バクチクで「威力業務妨害」を受けたというスパイダー社のUさんが、「けが人もいなかったし、被告に対して思うことは特にはない」と証言しました。
第3回公判は、当日現場にいた人が弁護側の証言をします。寒波で寒いしコロナもなかなか収まりませんが、ぜひ、証言を聴きに来てください。
また、公判前のひと時、立川駅で、北京オリンピック&オリンピック札幌誘致反対を訴えます。こちらもぜひ、ご参加を。

◆オリンピック・パラリンピックはもういらない!北京オリンピックやめろ!オリンピック札幌誘致大反対!
2/7(月)12:00~13:00 立川駅北口コンコース

◆武蔵野五輪弾圧第3回公判
2/7日(月)13:30、立川地裁前集合
(15:00~、東京地裁立川支部101号法廷で開廷)

武蔵野五輪弾圧救援会 https://kyuenmusasino.hatenablog.com/

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1/14、武蔵野五輪弾圧公判第2回公判

 

🌟2月7日、第3回公判が開かれます。弁護側証人尋問です。傍聴に来てね!!

武蔵野五輪弾圧の第3回公判が、2月7日(月) 東京地裁立川支部101号法廷、午後3時から開廷します。午後1時半、裁判所前集合です。

弁護側の「目撃証人」尋問が行われます。

是非、多くの皆さんが、傍聴にお集まりください!!

 

🌟今後の公判予定🌟

第4回公判:3月7日、東京地裁立川支部101号法廷午後3時開廷、集合は午後1時半裁判所前です。

1月14日 第2回公判報告。検事側証人尋問、黒岩さんを取り押さえるのも業務か?

◆法廷に大型スピーカーを設置した

 1月14日(金)に武蔵野五輪弾圧裁判の第二回公判。黒岩さんが釈放されて以来はじめての公判です。傍聴に集まったのは、定員ちょうどの50人。前回、第一回公判で惜しくも抽選に外れてしまった仲間も、今回は傍聴できました。正面玄関をくぐったところの手荷物検査に加えて、法廷の前でも金属探知機を使った身体検査。ようやく法廷内に入っても、傍聴席のぐるりを六人の廷吏がとりまいて、あまり気持ちの良いもてなしではありません。

 法廷内には、耳の聞こえにくい黒岩さんのために、各席にマイクと中央に大型のスピーカーが置かれていました。あとで聞いたところでは、当日弁護団の要請により急遽設置されたとのこと。しばしばノイズがのりましたが、さいわいよく聞こえたそうです。

◆勝手に撮影されたビデオ…

 開廷すると、まずは検察側の提出した証拠のひとつである、当日現地を映したビデオの再生。武蔵野競技場のゲート前で「聖火」イベントに抗議する仲間のようすから、黒岩さんが爆竹を鳴らすところまで、映像音声ともハッキリくっきり映されています。また、場面に応じてズームなどの操作がされていることも見て取れます。弁護側の求釈明(証拠について説明を求めること)によれば、このカメラを操作してビデオを撮った人が誰なのか、検察はまだ明らかにしていないのだそうです!そもそも勝手に撮るなよ、ということもあわせて、気分が悪いです。

◆業務を妨害された「被害者」が、被告には「特に言いたいことはない」って…

 その次は、この日のメインイベントである検察側証人の証言。「威力業務妨害」の被害を受けた、ということになっているイベント会社「スパイダー」社のU氏が登場し、まずは検察側からいろいろと質問。現地では「イベントの運営統括」をしていたこと、その業務内容、爆竹が鳴って、U氏が黒岩さんをとりおさえたときのようすなど、おそらく打ち合わせどおりにとどこおりなく答えました。最後に、黒岩さんに対して思うことを聞かれると、「ケガ人もいなかったし、特に思うことはない」とのこと。ちょっと意外でした。

 ひきつづいて、U氏に対する弁護側からの尋問。U氏の管理下に「ディレクター」、「セキュリティスタッフ」、「庶務」などの人員がいたこと、これらスパイダー社のスタッフ以外にも、当日の会場には複数の組織の人員がいたことを証言しました。スパイダー社に仕事を発注して、業務の指示をしていた元請けの会社については、名前を言いたくないようで「上の会社」のように濁していましたが、「電通とかですか?」と弁護士に聞かれると、「そうです」とのこと。また、当日何度もゲートの外に出ていたこと、黒岩さんをとりおさえたことも業務の一環だと認識していることなどを証言。

 最後に弁護側から証拠と証人を請求しました。請求した5人のうち、当日現地にいた目撃者が、次回公判で証言することになりました。

 次回公判にも、ぜひ結集を!

2月7日(月)午後1時30分集合、東京地裁立川支部。公判は午後3時~。

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威力業務妨害罪被告の二人
傍聴に来てくれた尾澤孝司さん(韓国サンケン労組を支援する会)と黒岩さん